父性とは何か

父性とは男性性エネルギーの一種ですが、その中でも読んで字のごとく、「父親のような威厳や尊厳」を体現するエネルギーを指します。

子供が「人の道」に外れたことをやっていたり、道理に沿わないことをしているときに、「お前、それは一体どういう了見だ」と、威厳と尊厳を持って諭す役割を担う。決して子供に迎合することなく、「ダメなものはダメ」「悪いことは悪い」と、堂々と導く力。

この力は人が健全に成長していけるためには絶対に必要で、ここが欠落していると、なぁなぁで隠蔽体質な社会になってしまいます。

日本の社会や日本人には「父性が欠落している」と、多くの知識人が指摘しています。私も、日本はこのエネルギーを体現出来る人が少ないと感じます。

日本人は、相手から嫌われることや他者から批判されることを恐れるあまり、自らをハッキリさせたり、他者を指導したりすることが苦手です。もしくは、厳しすぎる負の男性性を出してしまう。ほどよい威厳と尊厳を漂わせた「バランスの取れた力」を体現出来る人が少ない。


その人の前へ出ると、にじみ出る威厳と肚の座りようで、つい正直に悪さを白状してしまうというのが、本物の父性を体現している人の特徴です。

私は日本人には珍しく、このエネルギーをたっぷり持っている人です。そのため、年下から慕われます。彼らからしてみると、ビシっと諭してくれる力強い存在は、頼もしいのだと思います。「〇〇ちゃん、そんなことしてちゃダメ。もう子供じゃないんだから、そこはちゃんとしよう」と、キチっと言える力がある。

これは「上から目線」というものではないのです。相手の成長を願った慈愛のこもった父性なのです。

そんな私は24歳の時に、「あなたは優しすぎるから、勤め人は向かないと思う」と他人から言われたことがあります。


当時地元の本屋でバイトをしていましたが、「この職場の中で、企業でやっていけるのは、Aさんだけだと思うよ」と、その人は私に言いました。Aさんは女性のパートでしたが、「ダメなことはダメ」とハッキリと上司に言える人でした。

「なるほどな、確かに、私にはあぁいう強さはない」とその時は思ったものですが、それから20数年、世界各地の職場で鍛えられるうちに、私自身が逞しい父性を兼ねそろえた人に成長したのです。

人の「性格」とは、自分が思っているほど固定的なものではありません。そのときそのときで大きく変わってくる。20代前半の私は、まだまだ自己主張も甘く、男性的なエネルギーはほとんど持たない人でした。それから20数年をかけて、少しずつこのエネルギーを培っていったのです。


占星術的には、私の12ハウスは山羊座で金星が入っています。精神世界において父性を体現するような晩年になることが伺えます。46歳の人生半ばにしてメンターの道へ進もうとしている私は、父性を鍛えて体現出来るようになることを、人生をかけた命題として持ってきているのです。

男性性・女性性、父性・母性、陰陽バランスについては、こちらの E-Book の中で詳細を書いていますので、別途ご参照ください。


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