怒り(感情)を解放するステージ

「癒しの旅路」5つのステージ

癒しのステージ


認知のステージが始まると、ほどなくして、自分の中から沸々と湧き上がる抑えがたい「怒り」に気づき始めます。


この怒りこそ長年両親に対して感じてきた怒りです。しっかりと表現されることなく、自分の中に抑圧され続けてきたものです。


親や周りの大人や世間から「怒ってはならない」「怒りは持ってはならない」と言われ続け、内面にこれほどの怒りを抱える自分は「人間失格」なのではないかとすら感じます。


自分の意志や気持ちを尊重してもらえず、認めてもらえず、罪悪感や恥を植え付けられたり、自分が受けてきたありとあらゆる理不尽に対して感じてきた、とても正当な怒りなのです。


まずはその怒りをしっかりと認め、受け止め、「自分はこんなに怒っているんだ!」と宣言する必要があります。


この怒りは今回の人生で発生したものだけではありません。転生の歴史を通して積み重なってきている抑圧された感情なのです。体内に蓄積してい感情エネルギーがしっかりと解放できないと、命に関わる病気を患ったり、大きな事故に遭ったりします。


怒り(感情)を解放するステージでは、自分の中に怒りがあることをしっかりと認め、その怒りが誰に対するものであるかを認識し、「適切な方法を用いて」しっかりと怒りのエネルギーを解放していきます。


解放の方法は以前から書いている通り、以下のものがおススメです:


  • 悪口・罵詈雑言・恨み言をノートに書きなぐる

  • パンチング・マシーンを連打する

  • 悪態をつきながら紙をビリビリに破る

  • バッティング・センターへ行く

  • 枕やクッションを殴打する

  • など


自分に合った方法を見つけてしっかりと怒りを表現し尽くすことが重要です。


このプロセスには何年か要します。いつか終わりが来るというものではなく、むしろ、生きている以上、常に行う必要があるプロセスと心得た方がよいでしょう。少なくとも、私の経験上ではそうです。


それというのも、人間として生きている以上、怒りを持たなくなるということはあり得ないからです。


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例えば、親が過干渉で、自分の好きな人と結婚させてもらえないとなれば、怒りを感じるのが当たり前です。人は誰しも自分の意志で人生を生きたいという基本的欲求を持っていますから、親のエゴでそれが妨げられれば、怒りを感じるのが自然な現象なのです。


あるいは、今の香港のように、言論の自由や基本的人権を奪われて、すべてを中国に支配・コントロールされ始めれば、激しい怒りを感じる人が増えています。「弾圧」という支配・コントロールされて嬉しい人はいないからで、これも自然な感情と言えます。


問題は、こうした自然で当たり前の感情を「怒るのはよくないこと」とジャッジして抑圧してしまうことなのです。


怒りは決して抑圧してはなりません。抑圧された怒りは恨み、憎しみ、殺意といったものへと変化していきます。


怒りには必ず理由があります。自分自身としっかりと対話を重ね、自分はいったい何に対して怒っているのかを明らかにし、自分にできることがあれば行動を起こして現状を変えていく必要があります。


被害者・犠牲者意識にハマり込まないこと


ここで一つ重要なことを書いておきます。


それは、怒り解放のプロセスにおいて、被害者・犠牲者意識にハマり込まないことです。


自分が何かの被害に遭った、犠牲に遭ったと真っすぐに認識できることは重要ですし、必要なことです。


ですが、だからと言って「人生がうまく行かないのはすべて親のせい」と言い続け、いつまでも被害者の立場に甘んじていたり、相手や他者を批判したり責めたりすることに終始してばかりいても、癒しのプロセスは進んでいきません。


被害者・犠牲者の意識には強い「無力感」が伴い、被害者や犠牲者で居続ける以上、自分の人生の責任を負わずに済むというメリットがあります。(私自身を含む)多くの人がこのトラップにハマり込み、無為に何年も貴重な人生の時間を費やすのを目の当たりにしてきました。


自分は力ないか弱い被害者である、犠牲者であるという意識は癒しを停滞させるだけです。そのメンタリティから抜け出し、自分の人生の主導権を自分の手に取り戻すことで、しっかり自分を生きることが大切なのです。


幼少期に起こってしまったことは変えようがありません。そしてそれは、起こるべくして起こった事柄なのです。これについては「理解を深めるステージ」の記事で詳細を書きます。


怒りを「自分を生きる力」へ昇華する錬金術


怒りとは本来「前向きな自己実現」へ向けて昇華される必要があるエネルギーです。


誰かの言いなりになることなく、自分の人生は自分で決めると宣言し、自分の好きな人と結婚することは素晴らしい自己実現ですし、独裁政権に屈せず、民主化を進めることも、人類の発展には必要なプロセスなのです。


過去に起こったことがたとえ何であれ、すべてのエネルギーは「自分を生きる力」へ昇華することができます。それこそが、「癒しを通したエネルギーの錬金術」の本質なのです。


過去に起こったことは変えられません。その事実をありのままに受け入れ、そのときに生じた怒りが前向きに昇華されたときに、怒りは本来の役割を果たすことができるのです。


つづく


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