• Akiko Momose

最近のおかしな日本語の遣い方(恐れベースの日本語)

今日チラッとテレビを見た際に、出演者が話していた日本語に大きな違和感を覚えました。

(GO TO トラベルについて)

「このようなキャンペーンが続いている以上、(ウィルス感染の)拡大という意味では、勢いが止まりにくいかと思います」

日本に住んでいる人たちは、これを聞いてもあまり違和感はないのかもしれませんが、私にとっては思わず「耳を疑うようなひどい日本語」なのです。

20年前の日本だったら、

「このようなキャンペーンが続いている以上、 (ウィルス感染の) 拡大は止まらないでしょう」

で済んでいた。


これが「正統な日本語」です。

最近の日本社会は、以前にも増して恐れのエネルギーが強くなり、


  • 自分をハッキリさせない

  • 言い切らない

  • 曖昧にする

  • ぼかす

ことによって、自分に責任や批判が被らないように、責任回避型のコミュニケーションが取られています。


  • 〇〇してもらってもいいですか?


という表現も、私はとても違和感を覚えるのですが、正しくは、


  • 〇〇して頂けますか?


です。


しばらく前に、とあるカスタマーサービスからメールが来て、

「あいにく、〇〇は致しかねてしまいます」

と書かれてあるのを見てびっくり仰天しました。

「致しかねてしまいます」

などという日本語表現がいつからまかり通るようになったのか、とても驚いたのです。

正しくは、

「あいにく、〇〇は致しかねます」

です。

「このようなキャンペーンが続いている以上、(感染)拡大は止まらないと思います」

このような言い方を「キツイ」と感じる人もいらっしゃるかもしれませんが、それは、曖昧で回りくどい言い回しに慣れているからで、これこそが本来の美しい日本語表現なのです。


20代、30代の若い世代だけでなく、50代、60代でテレビに出る人たちですらも、このようなメチャクチャな日本語を平気で遣っているとは何たること、と暗澹たる気分になるのです。


いつの日にか、また再び正当で美しい日本語が話されることを、切に願っています。


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